ミラーレス一眼を片手に東武動物公園へ
地元の友人達とGW期間中にどこかへ遊びに行く話になり唐突に動物園に行く事になった。
写真撮影が好きな私にとって動物を撮影するのにまたとないチャンスになる。
動物園というのはまさに、被写体の宝庫だ。表情豊かな動物たち、ゆったりとした時間、時々訪れる決定的瞬間。先日、東武動物公園にカメラを持って一日撮影してきた。
これから東武動物公園で撮影を考えている人に、少しでもイメージが伝われば嬉しい。
アクセスと持ち物
東武動物公園は、東武スカイツリーライン・伊勢崎線の「東武動物公園駅」が最寄り。駅から徒歩10分ほどで西ゲートに到着するので、機材をそれなりに持っていても歩ける距離だ。バスも出ているが、道中にも撮りたくなる景色があるので、個人的には徒歩をおすすめしたい。
| 東武といえば「特急スペーシア」 ※東武動物公園駅は通過なので要注意!※ |
子ども連れの場合はお子さん目線で考えるとそれなりの距離だと思うのでバス乗車も視野に入れたほうが良いかも…
車で行く場合は、西ゲート側の大きな駐車場が便利。広い平面駐車場なので、車の中でレンズ交換や機材の整理がしやすいのもポイントだ。東ゲート側にも民間の駐車場が複数あり。
理想のレンズ構成
・望遠ズーム(200mm~300mm前後)
・標準ズーム(24-70mmクラス)
この2本があればかなり幅広く楽しめる。動物をアップで抜くには望遠が必須だが、檻越し・ガラス越しの撮影も多いので、明るめの標準ズームもあると心強い。可能なら、F2.8クラスのズームか単焦点を一本入れておきたい。
サル山は“表情スナップ”の宝庫
岩場の上では何頭ものサルが思い思いの時間を過ごしていて、毛づくろいをし合う姿や、ぼんやり遠くを眺める姿など、人間のような仕草があふれている。
この日、一番心をつかまれたのは、寄り添う2頭のサル。お互いの体を抱きしめるようにして座っていて、その距離感はまるで仲の良い恋人同士のようだった。
ペンギンエリアで“目線を合わせる”楽しさ
サル山から少し進むと、ペンギンのプールにたどり着く。ここは、かなり近い距離でペンギンを観察できる撮影スポットだ。
まず撮影したのは、こちらをじっと見つめてきた一羽のペンギン
レンズ越しに目が合った瞬間、「これは絶対に逃したくない」と感じてシャッターを切りまくった。背景がシンプルな茶色の壁だったので、絞りを開放寄りにして被写界深度を薄くし、目にしっかりピントを合わせることで、ポートレート風の一枚になってくれた。
ペンギンは群れで動いていることも多く、プールサイドには何羽も並んでいる。複数のペンギンが思い思いの方向を向いている姿を引きで撮ると、ちょっとした日常スナップのような雰囲気になる。
草食動物ゾーンで“体のライン”を意識する
園内を奥に進んでいくと、シカやラクダなど草食動物のエリアに出る。ここは、動きがゆったりしているので、構図に集中して撮るのに向いている場所だ。
今回撮ったシカは、立派な角を持った一頭。
砂地をとことこ歩いているところを、横から狙った。草食動物を撮るときに意識しているのは「体のラインが一番きれいに見える角度」。真正面や後ろ姿よりも、やや斜めか完全な横向きの姿勢を狙うと、脚の長さや体のシルエットがバランスよく写りやすい。
背景がコンクリート壁で単調だったので、逆にそれを活かして、シカの体の模様が目立つように画面をシンプルにまとめた。こういう場面では、動物の位置を画面中央から少し外して「三分割構図」を意識し、空いたスペースに“動く方向”を残すと、写真に呼吸感が生まれる。
肉食獣エリアで“静と動”を撮り分ける
動物園撮影の醍醐味のひとつが、肉食獣エリアだと思う。東武動物公園にも、ヒョウやライオンなど迫力のあるネコ科の動物たちがいる。
この日撮影できたのは、岩場の上でぐっすり眠っているヒョウ。
一見、寝ているだけで動きが少なく、退屈なシーンに見えるかもしれない。しかし、よく観察すると、丸くなった背中のカーブや、体にびっしりと並んだ模様、尻尾の先の毛の流れまで、静かな中にも“密度のある情報”が詰まっている。
ゾウの水浴びは“躍動感”を狙えるベストシーン
今回の撮影で一番テンションが上がったのが、ゾウの水浴びタイムだった。
長い鼻を高く掲げて、一気に水を噴き出す姿は、生で見るとかなり迫力がある。水しぶきが太陽の光を受けてキラキラと光り、その一瞬を切り取れたときの満足感は大きい。
東武動物公園は敷地が広く、動物園エリアだけでも歩きがいがある。撮影に夢中になっていると、すぐに時間が過ぎてしまうが、あえてカメラを構えずに周囲を眺める時間も大事だと思う。
園内の通路には木陰が多く、ベンチも点在しているので、レンズ交換や休憩をしながら、次にどのエリアに行くか考える余裕が生まれる。ふと見上げると、木々の隙間から差し込む光がきれいだったり、遠くで子どもたちの笑い声が聞こえたり、そうした“空気感”も写真に収めたくなる瞬間がたくさんある。
東武動物公園は“動物ポートレート”の練習場だった
東武動物公園で一日撮影してみて感じたのは、「ここは動物ポートレートの練習場として最高だ」ということだ。サルの細やかな表情、ペンギンの目線、シカの体のライン、ヒョウの模様、そしてゾウのダイナミックな水浴び。そのひとつひとつが、カメラマンとしての引き出しを増やしてくれる。
動物園の良いところは、同じ場所に行けば何度でも被写体に会えること。季節や時間帯が変われば光も変わり、動物たちのテンションも違う。一度行って終わりではなく、レンズや構図を変えながら何度か通ってみると、自分なりの“定番アングル”が見つかっていくはずだ。
もしこの記事を読んで「カメラを持って東武動物公園に行ってみようかな」と思ってもらえたなら、とても嬉しい。
あなたなら、どの動物から撮り始めたいだろうか?
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